ペナントレース制の導入

 

一向に盛り上がりを見せないAKBドラフト会議前日にいったいなにを発表するのか、半分ドキドキしながら見ていましたが、主に2点の発表があったかと思います。

  • 来年1月より、公演倍率を競い合うペナントレース制を導入する。
  • ドラフト会議にて指名されたメンバーについて、チームに所属していながら研究生のようにレッスンを積み重ねる育成枠扱いを可能にする。

 

このうち、後者はあまりたいした話ではないと思います。「即戦力」という触れ込みだったのに蓋を開けてみれば全くそのレベルにないことが明らかになった状況に鑑みれば、いきなり正規メンバー扱いするというのは困難ですので、公式に「育成枠」を設けるか否かは別として、そういう扱いになることは自明とも言えるでしょう。

 

問題は前者です。ペナントレース制の導入。まだそこだけしか明らかになっていないので、あれこれ言うことも難しいのですが、疑問は多少あります。あまり練って練って推敲したものではありませんが、とりあえずこれを聞いてなんとなく感じたことをつらつらと書いてみます。

 

第一に、tgskは野球やサッカーにたとえてペナントレース制の導入を説明しましたが、これを導入するということは、優勝したチームにはなにか果実がなければなりません。もちろん、無形の「栄誉」という果実もありますが、それでは話にならないでしょう。そこが説明されていません。

 

 

第二に、はるきゃんが言っている点があります。また、そもそもの戦力面においてもチーム間に差があります。戦力がチームごとに違うのは当然ではないかとも思われますが、野球やサッカーの場合、それぞれの経営体力も考慮しながら、各チームにおいて創意工夫の下、戦力強化を図りますが、AKBの場合はそれは可能ではありません。明日のドラフト会議が戦力補強の第一歩といいますが、ドラフト候補生が即戦力でないことはすでに運営が認めているのに加え、そもそも現在いるドラフト候補生まで絞ったのも運営、さらに指名にも運営(支配人)が関わるとされていました(その後撤回)。そもそもチームの運営母体が同一で、そこにどう戦力(たとえば今後昇格する研究生)を振り分けていくのか、運営母体のさじ加減です。強化体制はどうなっているのでしょうか。戦力面に関して事実上各チームの独立性も裁量も小さく、イコールフッティングもされておらず、さあ競えといってもなかなか難しい。ペナントレースに先立ってグループ全体のドラフトを行うというのも一案でしょう。私は嫌ですがw

 

第三に、そもそも公演倍率だけで競い合うことになんの意味があるのか、ということです。公演倍率というのは、当選者/応募者ということになりますが、結局分母が大きくなればいいわけです。すると、私(地方在住者)のように、現実的に当選しても劇場に行くことは難しいけれども、とりあえず応募しておけば分母が大きくなるわけです。この点は、たとえば当選してキャンセルするとなんらかの制裁(たとえば以降○ヵ月にわたり当選しない)を設ければある程度コントロールすることはできると思いますが、仮にそうするのであれば予めゲームのルールは明確にしておいてもらわなければなりません。

また、ペナントレース制の導入は各チームの競争を通じてパフォーマンスを向上させるということだと思いますが、パフォーマンスの質が高ければ倍率が高くなるかというと、必ずしもそうではないでしょう。アイドルですので、どんなメンバーがいるかによってもかなりの程度左右されると思います。また、どんな公演(演目)をやっているのかにも左右されると思います。そうだとすると、ペナントレース制の導入は本当に期待された効果を生み出すことができるのか、不明瞭となります。

 

なぜここにきてペナントレース制の導入を発表したのか。ドラフトの位置づけを明確にするためではないかなと推測します。ペナントレース制の導入により、戦う目標が明確になり、戦力補強の位置づけがよりはっきりとします。今後もドラフトは続けていくのでしょう。ただそうすると今度は研究生の位置づけがどうなるのか、不明瞭になります。また、今の制度のままドラフトをやっていても、たいした戦力補強にはならないでしょう。そうだとすると、ちょっとした話題作りぐらいにしかならないのではないかなと思ったりもします。

 

個人的には、もし上記のようなサンクションがなければ、とりあえずチーム4の公演には毎回応募はすると思いますが、本当に見たいのは彼女たちが生き生きと歌い踊っている姿だけです。別にペナントレースみたいなものがなくても、彼女たちは自分たちのパフォーマンスを向上させることに貪欲だと思いますし、そうでなければただ転落していくのみです。なんのためにパフォーマンスを向上させていくのか。それは当人ではないのでわかりませんが、公演倍率という単なる1つの指標を上げるためではなく、目の前のお客さんに満足してもらうためなのではないでしょうか。そこだけ取り出して競わせるという案が吉と出るのか凶と出るのか、たいしたインパクトも持たずに推移していくのか、私にはわかりません。吉と出ることを祈ります。